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【年金減額?】マクロ経済スライドまとめ:簡単に解説【老人殺し?】

 
 
マクロ経済スライドとは、年金の実質的減額の事である。
 
この記事では厚生労働省のサイト
を基に、簡単に;わかりやすく解説を試みる。
(=よって細部の説明に多少ズレが生じている) 
 
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 そもそも、なぜ年金を減額しなくてはならないのか。年金減額の理由は沢山あるのだが、ここでは代表的な例として、世代間のバランス調整を取り上げる
 
⚪︎世代間のバランス調整
 日本の借金は周知の通り、国地方を合わせ1000兆円を超えている。この数字は、税収20年以上の額に値し、平均年収500万円の家計が1億円以上の借金をしているのに等しい。このままいけば、ローンを返せずに確実に破産するような状態なのである。よって、近い将来社会保障の切り下げと増税のどちらかが;もしくはその両方が必要になる。
 少子高齢化社会の進展により、今後さらに厳しい財政状態になることが予想され、今の若い世代が社会保障の切り下げと増税の両方を蒙るのはほぼ確実であろう。しかし、今の高齢者や団塊の世代が貯めてきた借金を若い世代ばかりが引き受けるのは不公平である。こうした発想のもと、世代間の不公平を抑えるために、老人にも負担(=年金の減額) をしてもらおうということだ。
 
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 前置きが長くなってしまったが、年金を引き下げる必要がある事は分かってもらえただろう。よって、本論である;マクロ経済スライドについての解説を試みる。
 
ーーマクロ経済スライドとは:何かーー
 マクロ経済スライドは、年金の実質的減額である。上記でもこの定義は述べたわけだが、実質的減額とはなんであろうか。
 
 時はうつり昭和30年代;讀賣巨人軍の終身名誉監督である長嶋茂雄立教大学の学生であった頃、彼はよく食堂でこちらのカツ丼を食べていたという。
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この時のカツ丼の値段は100円であったそうだ。こんなに安くて美味しそうなカツ丼だが、現在では350円になっているそうで、以前より高くなったかのように思える。
 でも実はそうではなく、この時の100円と現在の350円はほとんど等しい。つまり、よくいうように物価が上がったというだけのことである。例えば、当時カツ丼が100円ならアルバイトの時給も300円;大卒の初任給も10万未満と全ての物が安かった(=今と実質的に同じ) そうだ。
 マクロ経済スライドのいう、年金の実質的減額というのもこの事例に等しい。つまり、物価が上がるさいに年金の給付額を据え置くことで、実質的に年金の給付額を減らすということ。以下の図はこれを示している。カツ丼の例を用いるなら、カツ丼は100円から350円になるけど、年金額は⚪︎⚪︎万から少ししか変わらないよってことだ。
 
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⚪︎なぜこんな面倒な減らし方(=マクロ経済スライドによる減額) をするのか
 これは簡単に言ってしまえば、老人に文句を言わせないためだ。政府が消費税を上げようとしたら、政府に文句を言うことができるが:カツ丼の値段が上がった事は、他の物の値段も上がっているし、誰にも文句を言う事ができない。食堂に言おうものなら赤字で潰れてしまうだろう。
 老人に限らず、自分の負担が増えるのは誰しもが嫌な事だ。こうした嫌な事を、文句を言わせずに行うというのは、すごく頭がいいなと私はこの言葉を初めて知った時に感動したものである。